レッスン2

<音楽ジャンルについて>

「音楽にジャンルはない。垣根はない。」という言葉は、ある側面(聴き手の心の有り様や感動というキーワード)から見ると正しいと言えますね。クラシックでもジャズでも感動する演奏はあります。しかし、下記の要素を勘案した側面から見ると「音楽には厳然とジャンルがある。」と言えるでしょう。


分類方法はいくつもありますが、ここでは

(A)音楽的・(B)歴史的・(C)地域的(民族的)の3つ要素のうち、

(A)の音楽的なジャンル分けに基づいて、読者の皆さまにとって必要かつ身近なジャンルについてその違いと共通性について説明したいと思います。


邦楽(雅楽等)を除く

「クラシック」「ジャズ」「ロック」「ラテン」の4つに分類してみます。

これらは、意外なことに共通の理論に基づいて構築されています。というか、理論は後付けですので、洋楽の共通言語としての理論が構築されてますね。


で、それら理論の使用部分と使用頻度に、ジャンルによって偏りが自然に発生し、「音楽の3要素」(メロディー・ハーモニー・リズム)が異なるため、ジャンルの違いを感じるのです。


クラシック以外の3ジャンルの音楽、中でもとりわけジャズは、演奏中あるいは演奏前に、多くの理論を使用します。感性や情熱と理論が無意識のうちに融合され、演奏となって具現化された時に素晴らしい音楽となります。


さて、クラシックですが、初期は即興演奏だったものを採譜したものもあるようですね。特にバッハはジャズとして演奏されることも多々あるくらいです。


では、歌謡曲・演歌・J-POPは、どうでしょうか!?

上記4ジャンルを融合したものと言うことができます。

ですから、歌謡曲・演歌・J-POPのサポートミュージシャン・アレンジャーは、多くの理論を駆使できるジャズ系出身のミュージシャンが多いですね。


ジャンルによる理論の使用場所や、演奏や歌唱の方法論の違いを理解することは、初期の段階では知識として必要なことだと思います〜。

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